
2017年5月号
食品商業
2003年にオープンしたヤオコー川越南古谷店は、惣菜・青果一体型の売場や部門を越えた商品展開など、その後展開した店舗に大きな影響を与える繁盛店となっています。
その同店が2017年3月に大幅改装。「小商圏高頻度来店型」の最新マーチャンダイジングを徹底分析します!
A4変型/04569-5/2017年4月15日発売
単冊購入 定価 1,341円(税込)
目次
■■メッセージ 「日配、グロサリーをしっかり売る」
■■【総力特集】ヤオコー川越南古谷
全ての食シーンを深耕する! 次世代旗艦店徹底分析
◇あらゆる食シーンに対応し、「全住民のカスタマー化」目指す 〈藤平吉郎〉
◇[商圏分析]人口増エリアだが、道路状況により広域集客にやや難あり〈林原安徳〉
◇[青果]果物もスペース確保、トレンドやニーズを踏まえた売場に挑戦 〈榎本博之〉
◇[鮮魚]マグロ、サケ・マス、デリの品揃え強化と「売れるものを買いやすく」への挑戦 〈奥田則明〉
◇[精肉]ミートデリカを前面に打ち出し、イタリア産の生ハムの品揃え深耕にも注目 〈月城聡之〉
◇[惣菜]定番商品の磨き込み、売り方開発で新たな需要の取り込みに挑戦 〈城取博幸〉
◇[日配]センターストアの売場スペースが拡大、利益重視の姿勢が顕著 〈城取博幸〉
◇[グロサリー]「日常」に重心、さりげなく独自性を醸し出す 〈清原和明〉
◇[ 酒 ]無駄がないのに「New」がある バランスの良い酒売場 〈山田聡昭〉
■■【シリーズ】強いリージョナルの流儀[関東・中部・関西]
◇[ザ・トップマネジメント]ベイシア 橋本浩英社長
経営理念に立ち返り、チラシ・商品・サービス・価格を見直し、増収増益を達成
◇商品力強化に向け組織も変え、売場も変える 〈藤平吉郎〉
■■【緊急解析】西友 「生鮮強化」「質と価格」の直球勝負
◇[注力のポイント]
チルド輸入の牛ばらカルビ100g197円! うなりを上げるスケールメリットと細部の最適化
◇[トップが語る]上垣内 猛CEO
「価格にも品質にも厳しく時間も節約したい」 めぐみさんのようなお客の信頼を勝ち得ていく
■■【特別企画】3.30 震災から6年を経て再生 ヨークベニマル新富岡店
◇避難指示解除受け売場面積330坪でオープン、地域インフラとして帰還も後押し 〈西川立一〉
■■【マネジメント特集】
あなたの店は大丈夫? 「離職」を防ぐ! コミュニケーション法
◇[PARTI]あるある事例
人が辞める店VS辞めない店はココが違う 〈専田政樹〉
◇[PARTII]
世代タイプ別・チームを円滑にするOK&NGコミュニケーション法 〈専田政樹〉
◇[実録]P/A(パート・アルバイト)が「やる気になった!」
マネジャー&チーフの声掛けOK&NG集 〈岩本留里子〉
◇[タイプ別診断]
あなたのチームがうまくいく 「OK牧場分析」で分かる対人力の4タイプ 〈富樫正浩〉
【連 載】
★正しい「ほめ方」のススメ 〈原 邦雄〉
[第10回]ほめ育流・新入社員を戦力にする方法
★チーフのための経験年数別「パートさんトレーニング」の勘どころ 〈富樫正浩〉
[第10回]チームインセンティブでやる気を引き出す
★店長のための失敗に学ぶ「つまづきポイント」からの脱出法 〈木村 博〉
[第10回]手段が目的になってしまう
★コンビニはやっている! SMにできるか?
ココまでやる個店対応の極意 [第10回]5月のMD 〈信田洋二〉
★今すぐ書き込める! チーフの腕試し 売場の数字力 〈紙谷佳伸〉
[第22回]損益分岐点売上高を引き下げ、競合店対策に挑む
★商売上手を科学する 〈清原和明〉
[第32回]「顕在化しにくいストレス」の解消にもっと目を向けるべき時が来た
■■【特別企画】丸わかり 店舗のエネルギーコスト最前線
まだまだ高~い日本のガス・電気……、都市ガス全面自由化で「全社で30%ダウン」も 〈遠藤昌也〉
■■【特別企画】2017年春夏販促トレンド特集
どうなる!? プレミアムフライデー SM取り組み分析&動向予測 〈秋田昌康〉
■■【短期集中連載】注目企業「チェッカサポート」研究
◇第51回スーパーマーケットト・レードショー特別レポート
「日常の自然なレジ接客」をコンセプトに第2回オープン接客コンテストを実施
■■【特別企画】
◇第27回台北国際食品見本市 FOOD TAIPEI2017
新たな価値を提供する注目企業をレポート 〈編集部〉
◇シアル・チャイナ2017 5月に上海にて開催 〈土井弘美〉
■■【スーパートピック】
◇ファミリーマートが商品力強化
おにぎりやサンドイッチなど定番人気商品を刷新 〈藤平吉郎〉
◇セブンプレミアムが新戦略
発売10周年を機に生鮮がラインアップに加わる 〈藤平吉郎〉
■■【新店注目店】
◇ヨークベニマル土浦生田町店
茨城県南ドミナントを着々と深耕、生鮮各部門から集積したサラダ関連を強化 〈西川立一〉
◇フレスト長尾店
生鮮強みに高い坪効率のフォーマット 「高感度デイリー」掲げ、沿線外2店舗目を出店 〈渡辺米英〉
◇サミットストア王子桜田通り店
自社繁盛店の近隣に最新MDで出店、生鮮強化にプラスして加工食品の量販も重視 〈野澤正毅〉
◇メトロ蒲田店
7年ぶりの新店は都心型のコンパクト店舗 今後はまず関東圏での多店化を目指す 〈藤平吉郎〉
◇ドン・キホーテ小山駅前店
同フォーマットで駅前最大級 菓子、酒など圧倒的品揃えで地域最安値狙う 〈西川立一〉
■■【連 載】テーマ別MDに挑戦!
このまま使える6月の販促企画書
◇ビッグデータで分かった! トレンド&旬情報 たべみる by cookpad 〈中村耕史〉
◇2017年6月の販売計画のポイント 〈近藤 智〉
◇家計から見る売れ筋トレンド めりはりのない月、「父の日」の販促機会を生かす 〈近藤 智〉
◇「気温と気象」ウエザーMD 梅雨本番に温メニュー、晴れ間は熱中症対策 〈常盤勝美〉
[野 菜]手作りシーズン到来の梅酒・漬物 〈藤井俊雄〉
[果 物]スイカ、メロン中心に、サクランボ、桃へ 〈坂下眞幸〉
[鮮 魚]値頃に仕掛けて 平日もハレもサラダ 〈堀内幹夫〉
[精 肉]お値打ちイベリコ「デ・セボ」に挑戦 〈月城聡之〉
[惣 菜]一年で一番売れるフライとポテサラ強化 〈林 廣美〉
[日 配]父の日にチーズと卵料理で「ありがとう」 〈城取博幸〉
[グロサリー]麦茶でサマーのティータイム 〈近藤 智〉
[菓 子]虫歯予防にキシリトールガム 〈近藤 智〉
[リカー]父にも祖父にもお酒のプレゼント 〈山田聡昭〉
[雑 貨]夏の足元マットから防虫、むだ毛ケアまで 〈高橋かおり〉
★ホットインフォメーション
★チェーンストア&コンビニ月報
★編集後記・広告索引
編集長より今月の読みどころ
「ヤオコー川越南古谷が狙う商圏内の食シーン総取り」
新生活の4月を迎え、気温も一段と高くなってきました。すぐにゴールデンウイーク商戦、そして盆商戦といったところでしょうか。一方で、2月から始まったプレミアムフライデーが今後、どうなっていくのかといった点も気になるところです。
さて、今月発売の5月号。
トップ特集は、3月30日に大改装オープンしたヤオコー川越南古谷店の徹底分析です。好業績を維持し続けている首都圏地盤のヤオコーの、次世代旗艦店の位置付けの店になります。
もともと同店は2003年3月のオープン時から旗艦店として、当時の最新のマーチャンダイジングが投入された店として存在感を放っていました。今回14年を経て大改装した同店のストアコンセプトは、「ミールソリューションの進化」。限られた商圏の中であらゆる食のシーンを取っていくことを目指し「その場で食べる」、つまり外食の領域への踏み込みが見られるなど、注目ポイントが満載です。
特集では、いつものように部門別に売場、商品を徹底分析しました。
シリーズで掲載している「強いリージョナルの流儀」は、発祥の北関東を地盤に次第に展開エリアを拡大しているベイシアです。低価格を追求しながら成長してきた同社ですが、特に昨年からその売場や商品が大きく変わってきています。橋本浩英社長に同社の「売場、商品の進化」について聞きました。
深刻化する人手不足に対しては、「離職を防ぐ」をテーマとしたコミュニケーション法の特集を企画しました。良い例、悪い例の例示には漫画を用いるなど分かりやすさにも配慮しています。広くマネジャーの方にお読みいただきたい特集です。
その他、トップインタビューを含めた西友の解析、店舗エネルギーコストの分析など、今月も盛りだくさんです。
また、東日本大震災、原発事故によって閉店を余儀なくされていたヨークベニマル富岡店が3月30日に再生した「新富岡店」の記事は、「社会インフラとしてスーパーマーケットはどうあるべきか」ということについて考えさせられるものです。
もちろん、冒頭のヤオコー川越南古谷店のように、あらゆる食シーンに対応することも、言い換えれば地域の食を支える社会インフラになることに他なりません。企業戦略と社会的要請。これら2つの要素に適切に対応できるような体制をどのように構築するか。おそらく今後一層重要性を増すであろうこのテーマについて、考える機会になればと思います。
今月もよろしくお願い申し上げます。
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