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第9回食生活プランナー2級検定
加藤敦さん(㈱ヤマザワ)が再挑戦で個人最優秀賞に

第9回食生活プランナー2級検定(2010年9月実施)は、合格率が45.19%と前回の47.5%をやや下回る結果になった。

今回は、主に売場展開、商品提案の力を試す「食品販売プランニング技術」が、平均69.15点と過去にない高得点だった一方、栄養学や食物学の基礎知識を問う「食生活の基本」が、平均58.35点と両科目の得点差が大きかったことが特徴だ。このことが影響したこともあり、「食品販売プランニング技術」では合格基準に達していたが、「食生活の基本」で不合格になる受検者が少なくなかった。


個人最優秀賞受賞 加藤敦さん

今回、個人最優秀賞を受賞した加藤敦さんは、「食生活の基本」が全受検者のなかでただ一人90点以上、合計点は180点を超える抜群の成績(「食生活の基本」93点、「食品販売プランニング技術」91点の合計184点)を残した。

ヤマザワでの個人最優秀賞は、1年前の第7回で受賞した高橋圭一さん以来2度目。何の巡り合わせか、今回の加藤さんはそのとき不合格。前々回の雪辱を最高の形で果たした。

山形県内43店舗、宮城県内18店舗に展開しているヤマザワは、この食生活プランナー検定を第1回から団体受検を続けている企業の一つである。今までの、累計合格者も店長を中心に副店長からパートタイマーの方まで70名を超えている。有資格の期限が3年のためすでに更新(個人判断)を迎えた方もいるが、更新対象者の多くの方が更新の手続きを行っている。

前々回の悔しさをバネに

加藤さんは、平成9年度ヤマザワに入社。最初の4年間は店舗の畜産部門に配属、その後本部にて畜産バイヤーを7年間勤めたあと、現在の総合企画室に移って3年目だ。

「今の仕事は、一般的には経営企画。つまり、損益計算書作成のための当年度における経営数字の確定と次年度の予算策定のためのプロセスに関わる様々なことです」(総合企画室・加藤敦マネジャー)。管理部門に入って、自己研鑽の必要性を痛感した加藤さんは、管理職の必須資格として会社が推奨していた「食生活プランナー2級検定」に加え、「販売士2級」「衛生管理者」をまとめて受検したのが、09年の秋だった。「前々から検定資格に興味はありましたが、店舗やバイヤー職に従事にいるとなかなか時間がとれません。春は予算の絡みで時期的に受検できないので、昨年の秋にまとめて受検しました」(同)。

ところが、「食生活プランナー2級検定」だけ惜しくも不合格だった。「昨年は、衛生管理者が終わって1ヶ月半、しかも3つ連続の検定ということもあり、今思えば準備不足だったと思います。今回は、サブテキストの『食生活プランナーになる本』の熟読、過去の問題集を繰り返し解くのはもちろんですが、問題を解くだけではただのトレーニングに終わります。記号選択や穴埋め問題は過去の出題傾向を把握することでまだ対応できますが、得点比率が高い記述式、用語説明は本当に理解していないとできません。その対策として、試験問題の内容と出題意図を読み込んで、身につける努力をしました。また、日々の仕事においても問題意識や疑問を持ちながら考えていく癖をつけることが大切だと思います」と加藤さんは語った。実際、今回の加藤さんの結果は記号選択、穴埋めの問題は、ほぼパーフェクト。記述式、用語説明での減点しかない素晴らしい成果を生んだ。

優秀賞インタビュー写真2

すべては現場にある

先述したように、加藤さんは現在、管理部門である総合企画室に配属されているため、店舗での勤務は繁忙期のお盆、年末年始ぐらいだという。このことに関して、加藤さんは「現場がわからないと予算も計画も現実に沿ったものにはなりませんし、実務的な改善もできません。前年度の実績や最近の市況などのデータをただ機械的に数字に落とし込んでもまったく意味がないからです。データはあくまでも傾向値としての参考にすべきで、一番重要なことは、最前線の店舗で働く人がお客様に近づいて、お客様のウオンツを引き出していく力が必要になります。その意味で、「食育」に関するこの「食生活プランナー2級検定」は、一つの切り口になるといえます。今は、あまり売場には立てませんが、機会があれば、お客様にも提案していきたい」とのことだ。

資格を活かして店に還元

加藤さんは、将来的に店舗に戻るとなると、仕入れ担当の畜産バイヤーも勤めていたこともあり、いずれは副店長や店長といった店舗の管理監督者になることも考えられる。

「やはり店舗がすべてだと思います。確かに大変な苦労は多いが、努力した結果が数字にすぐに表れます。数字の積み重ねを日々実感できるのが店舗であり、売場、そして働く人になります。私もそうですが、小売業で働く人の多くは、商売の楽しさを味わいたい、お客様の喜ぶ顔が見たいと思っています。今度、店舗に戻るときは、この資格を含め本部で学んだことを店に活かしていきたい。そのためには、資格を取ったことに満足することなく、日々問題意識を持っていきたいと思います」と加藤さんは語った。

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