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編集長が語る今月号の読みどころ

 

月刊「商業界」17年05月号
商売の根本に置くもの

 
大量生産品を郊外大型店舗で廉価販売するビジネスモデルが席巻する家具業界。いえ、こうした現象は多くのカテゴリーが同じような状況です。

家具を消耗品として大量販売するチェーンが成長する一方で、一生使えるものだけを丁寧に販売し、顔の見えるお客と長く付き合う店の一つが長野市にあります。
先ごろ出張の折、その店へも足を延ばしてみました。店主は不在でしたが、相変わらず心地良い店内に癒されました。

数日後、その店からニューズレターが届いていました。偶然とはいえ、なんだかとてもうれしくなりました。
ニューズレター最新号の特集は「ありえないほど大きな木に、会いに行きました」。高くて良いものの価値をお客さまに丁寧に伝える同店の商品の特徴は「100年家具」。
一生使える家具しか造らないというポリシーを貫く店主の思いは「山と森、木と人々の暮らしを一本の糸でつなぎたい」というものです。

1.長く使えるものであること。
2.使う人の心と身体に無理のないものであること。
3.地球環境に負担のかからないものであること

この三つの方針を貫く姿勢が表現されている商品の一つに「一生使える木の学習机」という商品があります。この机には引き出しが一つしかありませんし、椅子は別売りです。
けれど、引き出しの底板まで、樹齢100年を超す広葉樹の無垢材を使用し、合板や集成材などの木質材を一切排除しています。組み立て接着はニカワ、表面塗装は亜麻仁油と蜜蝋ワックスという自然素材を使用します。

一台の机を一人の職人が誇りをもって、製材から一貫して製作しています。1台16万円強と、他社の製品に比較すると約2倍から3倍の価格ですが、同店の基幹商品となっているのです。
「所帯が小さいからできるんです。私たちは店の規模や売上げを不相応に大きくしようとは考えておらず、店と商品を磨いて磨いて底光りするくらいにしたい。そして、自分たちができることを誰かのために命がけでやりたいだけです」
こう語る店主の価値観にお客さまは共鳴するのです。

「人間の営みの根本に愛情を置け。商売の根本にも愛の観念を置くとき、嘘のない、お客に親切な、信頼される商店が生まれる」とは小社創立者、倉本長治の一文です。この店の商いに触れたとき、私はこの一文を思い出しました。

これは製造小売りに限った話ではなく、仕入れ小売業でも同じです。愛情をもって商品を仕入れれば、真実をもって売ることができます。
愛とは他者への思いやり。それが商いの真実ではないでしょうか。
 
【2017-04-01 月刊「商業界」 編集長 笹井清範】
 
 
 

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